公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
ATPを可視化するために作出したGO-ATeam2可視化マウス、GO-ATeam1可視化マウスの受精後16日目のマウス胚から樹立したMEF細胞を用いてATP量とGO-ATeamから発せられるFRET/GFP ratio値の相関性を調べるとGO-ATeam2 は0.3-5mMのATP濃度の範囲で、またGO-ATeam1は2-20mMのATP濃度の範囲で直線状の相関性を示すことを明らかにした。このことより、このマウスを用いればそれぞれのATP濃度においてFRET ratio値としてATP濃度を詳細に可視化できる事がわかった。このGO-ATeam2可視化マウス、GO-ATeam1可視化マウスを用いて受精後1日目から10日目までの胚にてATPの細胞内局在、各細胞種でのATP量の定量測定と経時変化測定、またマウス成体での臓器毎・細胞毎・細胞内局在を定量的に測定できるかを検討した結果、subcellularレベルでATP量の分布を調べる事が可能である事が示された。細胞内でATP量の変化を詳細に調べる事ができる両方のATP可視化マウスを用いて、glycolisisおよびoxidative phosphorylationを阻害する試薬を添加してATPの経時的変化を確認すると、濃度・時間依存的な変化を観察する事ができた。またここで測定した濃度はLuciferase法にて測定した場合と相関性を示す事ができた。更に、卵割時や低酸素時・疾患時におけるATPの産生と変化に対しても重要な知見を得る事ができた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2012
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 産業財産権 (1件)
Nature Communications
巻: 5 号: 1 ページ: 3678-3678
10.1038/ncomms4678
Developmental Cell
巻: 22 号: 6 ページ: 1163-1175
10.1016/j.devcel.2012.05.009