研究領域 | 予測と意思決定の脳内計算機構の解明による人間理解と応用 |
研究課題/領域番号 |
24120509
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 北海道大学 (2013) 京都大学 (2012) |
研究代表者 |
田中 暢明 北海道大学, 創成研究機構, 特任助教 (20517924)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
2013年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2012年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 神経生物学 / 神経行動学 / 国際研究者交流(インド) |
研究概要 |
2013年度中に、グレープジュースの匂いを用いれば、ショウジョウバエの雄に瞬時に匂いを選択させることが可能であることを明らかにした。また、グレープジュースの濃度と誘引率には正の相関があること、空腹時の雄は満腹時の雄より、より低濃度のグレープジュースの匂いで誘引されることがわかった。しかしながら、我々の確立した実験系では、慢性的に嗅がせるとハエが誘引されることが知られている酵母、ビールなどの匂いではハエを誘引させることができなかった。 グレープジュース一種類の匂いだけでは、瞬時に匂いを選択して、その匂いに向かっていく行動を誘発する神経機構を調べる、という当初の目的を達成することは困難である。そのため、2014年度には、グレープジュース以外の匂いでハエを誘引することができる発酵食品をスクリーニングし、新たに一種類、我々の実験系で有為にハエを誘引することができるものを見いだせた。この発酵食品とグレープジュースを使って、空腹時と満腹時のハエに、遺伝学的手法を用いて半分以上のタイプの嗅細胞にカルシウム蛍光指示タンパク質であるGCaMPを発現させて、選択行動が起こる閾値の濃度の匂いに対する神経応答を調べる研究を開始した。その結果、行動が起こる閾値での神経応答が空腹時と満腹時で異なることが示唆される結果が得られた。今後は、こうした生理実験を引き続き行い、ショウジョウバエが匂いを選択する際の神経機構を明らかにしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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