研究領域 | ヘテロ複雑システムによるコミュニケーション理解のための神経機構の解明 |
研究課題/領域番号 |
24120705
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
郡 宏 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (80435974)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2013年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2012年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 同期現象 / ノイズ / 相転移 / 粗視化 / 複雑ネットワーク |
研究概要 |
コミュニケーションによる意思決定の背後には階層的な構造がある.各々の意思決定は神経細胞ネットワークという大自由度ヘテロ系が作り出す.このネットワークには実効的なモジュール構造があり,複数の部分集団の結合系と見なせ,集団の秩序だった振る舞いが脳における情報処理に関与していると期待されている.神経細胞ネットワークがコミュニケーションなどによる外的影響に素早く反応するためには,強い相互作用が必要である.しかし強い相互作用はシステムの安定性に悪影響を与える可能性がある.この問題に取り組むために,本年度は,相互作用する振動子群の同期状態とノイズの関わりを詳しく調べた.その結果,強すぎる相互作用は逆にノイズの効果を強め,同期状態をより崩壊させやすくなることを発見した.これは,非線形でノイズがあるときに起こる新しいタイプの不安定性である.結合強度を大きくすると通常は安定性が増すのだが,ノイズがあると同期状態が逆に壊れやすくなる.このことは次元解析と,同期を特徴付けるポテンシャルバリアの考察から説明ができ,これによって結合強度のしきい値を理論的に求めることができた.特に,ノイズ強度とべき的な関係があることを明らかにした.さらに,この現象が起こるモデルのクラスを特定し,ゆるやかな条件下で起こる一般的な現象であることを突き止めた.素早い応答を得るためには相互作用が強いほうがいいが,これは同時に秩序状態の不安定性も増大させることが明らかになった.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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