研究領域 | 過渡的複合体が関わる生命現象の統合的理解-生理的準安定状態を捉える新技術- |
研究課題/領域番号 |
24121708
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
清水 重臣 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70271020)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2013年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2012年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | アポトーシス / ミトコンドリア / ネクローシス / bax / bak |
研究概要 |
ミトコンドリアの膜透過性亢進は細胞死の実行に必須の現象であるにもかかわらず、その分子装置の形成が一過性であるため、実態は充分解明されていない。そこで本申請においては、アポトーシスやネクローシスの際に、ミトコンドリア膜に形成される過渡的細胞死孔(アポトーシス孔とネクローシス孔)の一過性の開口状態の捕捉を試みた。具体的には、(1)開口した瞬間のミトコンドリア細胞死孔の形状捕捉、(2)アポトーシス孔が開いている時のミトコンドリア膜の状態観察を行ない、以下の結果を得た。[1]過渡的細胞死孔の構造捕捉:細胞において超高感度蛍光顕微鏡を用いて、活性型Bakを捕捉した。この時のBakの状態(形態、多量体化、外膜との位置関係)の同定に成功した。さらに、超高感度蛍光顕微鏡と電子顕微鏡で同じ場面を観察することにより、Bakが活性化した時のミトコンドリアの形態を捕捉した。[2]上記の細胞レベルでの形態解析と同様に、単離ミトコンドリアを用いて解析を行ない、ミトコンドリアにブレッブが生じている可能性を見出した[3]細胞死抵抗性細胞を用いた時や、細胞死抵抗性ミトコンドリアを用いた時、あるいは細胞死誘導活性が見られない変異型Bak分子を用いた時には、上記の反応は見られなかった。 これらの実験事実より、ミトコンドリア上でBak(あるいはBax)が100分子程度会合することによって、ミトコンドリア上にブレッブが形成され、これが弾ける事が膜透過性を亢進させるメカニズムの本態である可能性が示された。さらに、Bak/Baxを介した経路以外にも、ミトコンドリアの膜透過性を亢進させるメカニズムが有る可能性を見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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