ときには数日かけてゆっくりとエネルギーを解放するSlow地震と、たったの数秒で膨大なエネルギーを解放するFast地震、それぞれの発生を支配するプロセスが個別に明らかにされつつある一方で、SlowからFastへと至る物理プロセスは未だに不明な点が多い。そこで本研究課題は、日本および世界の稠密な地震観測網を使って、震源のタイプや発生場に「あたり」をつけないデータ駆動型の震源検出・震源過程解析を行う。発生場や既知のメカニズムに縛られることの無いアプローチで震源を解析し、その国際比較を行うことで、SlowからFastへと至るすべり運動の統一的な理解を目指す。
|