研究開始時の研究の概要 |
本研究はトリアリールホウ素(BAr3) とルイス塩基 (アミン、エーテル、ホスフィンなど) から、NCIの形成を駆動力として生じる高反応性分子会合体 (frustrated Lewis pair; FLP) を触媒活性種とする、不飽和化合物の水素化反応において、前人未踏な触媒回転数 (TON) >10,000を実現する。とくに、FLP触媒の作用機構に関与するNCIパラメータを、実験的かつ理論的なアプローチにより確実に抽出し、データサイエンス駆動アプローチに従って触媒構造を高度精密化することで、TON >10,000を実現する。
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