核内構造体の微細多層構造と乳がん再発における意義の解明

• 研究領域: 非ドメイン型バイオポリマーの生物学：生物の柔軟な機能獲得戦略
• 研究課題/領域番号: 24H01382
• 研究種目: 学術変革領域研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 審査区分: 学術変革領域研究区分(Ⅲ)
• 研究機関: 公益財団法人がん研究会
• 研究代表者: 斉藤 典子 公益財団法人がん研究会, がん研究所 がん生物部, 部長 (40398235)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2025年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: RNAクラウド / 非ドメイン型ポリマー

研究開始時の研究の概要

細胞核内には、長鎖ノンコーディングRNA (lncRNA)や天然変性領域（IDR）タンパク質などの非ドメイン型ポリマーから成る構造体が存在する。エストロゲン受容体（ER）陽性乳がんでは、エレノアと呼ばれるlncRNA群がエレノアクラウドと名付けた凝集体を形成する。本研究では、エレノアクラウドの実態を明らかにして、乳がんの晩期再発における意義を解明することを目指す。そのために（１）エレノアRNAと転写因子が形成するクラウドの多層構造と機能を解明し、（２）エレノア RNAと相互作用するタンパク質を同定解析し、（３）乳がんにおける多層構造の意義を検証することを試みる。