マグネターと呼ばれる数十例の中性子星は、10の10乗テスラという超強磁場をもつ。さらにマグネターの内部には、この100倍にも達する、トロイダル状の磁場が潜む可能性が示唆されていたが、この磁場は星の外に顔を出さないため、観測的な推定は困難を極めた。私は2014年、そのような超強磁場は星の形をわずかに歪める結果、星の自転にふらつきが生じることを発見し、内部磁場の測定を可能にした。本研究では、この新発見を強化し、約10例のマグネターの内部磁場を、一網打尽に推定する。さらにその結果を、それら天体の双極子磁場(これは既知)と比較することで、内部磁場と双極子磁場のどちらがより速く減衰するかを推定する。
|