配分額 *注記 |
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2014年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2013年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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研究実績の概要 |
本領域が目指す元素ブロックの1開発,2高分子化,3階層化制御による元素ブロック高分子材料の創出のためには,高度に配列制御された元素ブロック共重合ポリマーの新規重合法の開発が不可欠である。そこで,本申請では,複数の元素ブロックモノマーよりなる共重合体の精密構造制御を目的として,超分子化学を利用した元素ブロックの新たな共重合体の合成法を開発する。また,元素ブロッ クが非共有結合により集積した超分子元素ブロックを創製する。 1)我々はこれまでに,元素ブロックであるフラーレンとカリックス[5]アレーンが安定な包接錯体を形成するを見出している。この分子認識を駆動力に重合する超分子フラーレンポリマーや超分子フラーレンネットワークの合成に成功した。 2)光機能性元素ブロックであるポルフィリンをピリジンジカルボキシアミドで架橋したビスポルフィリンクレフトが溶液中でトリニトロフルオレノン(TNF)などの電子不足芳香族ゲスト分子と電荷移動相互作用により包接錯体を形成することを見いだしている。そこで, 我々はビスポルフィリンクレフトの特異な包接構造を利用した超分子ポルフィリンポリマーの開発に成功した。 3)近年注目されているグラフェンの新たな剥離法を開発し,元素ブロックとして利用可能であることを示した。周辺修飾により有機溶媒に可溶なグラフェン量子ドットの開発に成功した。また,この量子ドットは白色に発光した。 4)ポリマー主鎖にゲスト分子を周期的に配列したポリマーにホスト分子を添加することでグラフト鎖を周期的に配列することのできる新規超分子グラフト法の開発に成功した。
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