研究領域 | 直截的物質変換をめざした分子活性化法の開発 |
研究課題/領域番号 |
25105722
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
UYANIK Muhammet 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20452188)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2014年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2013年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 合成化学 / 有機化学 / 次亜ヨウ素酸塩 / 酸化的カップリング / 環境低負荷型 / 有機触媒 |
研究実績の概要 |
本研究では、重金属や遷移金属の代替元素としてヨウ素化合物を用いる触媒的酸化反応の開発を行った。具体的には、安定なヨウ化物と安全且つ安価な共酸化剤からin situで調製できる次亜ヨウ素酸塩触媒を用いて、高選択的環境低負荷型酸化的カップリング反応の開発を行った。 (1)光学活性2-アシルクロマンは数多くの生理活性物質の分子骨格であり、その効率的不斉合成法の開発は重要である。キラル次亜ヨウ素酸塩を触媒とする、ケトフェノール類のエナンチオ選択的酸化的エーテル環化反応により、2-アシルクロマン誘導体の不斉合成に成功した。また、本反応の触媒機構を調査し、塩基の添加による触媒量の低減に成功した。 (2)本触媒システムを拡張し、ヒドロキシケトンを基質として用いて、光学活性2-アシルテトラヒドロフランの不斉合成を検討した。その結果、CHPを酸化剤として用い、目的の生成物が高い化学及び不斉収率で得られた。また、イミダゾリル補助基は容易にカルボン酸へ変換でき、テラゾシン等2-アシルTHF骨格を含む多くの医薬品の不斉合成が可能となった。 (3)触媒量の光学活性第四級アンモニウムヨージドと過酸化水素を用いて、1-ナフトール誘導体の高エナンチオ選択的脱芳香族型スピロラクトン化反応の開発に成功した。 (4)我々は以前に、次亜ヨウ素酸塩触媒を用いるカルボニル化合物とカルボン酸の酸化的分子内及び分子間カップリング反応に成功したが、脂肪族オキソカルボン酸のオキシラクトン化反応では生成物が中程度の収率でしか得られていなかった。本研究では脂肪族オキソカルボン酸のオキシラクトン化反応に有効な次亜ヨウ素酸/H2O2触媒システムを開発し、濃度が薄い条件や、H2O2を徐々に加えることで触媒失活経路を抑えることに成功し、高収率で対応するアシロラクトンを合成できた。尚、これらの生成物はポリマー原料として工業的に重要な化合物である。
|
現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|