研究領域 | 直截的物質変換をめざした分子活性化法の開発 |
研究課題/領域番号 |
25105728
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大村 智通 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00378803)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2013年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 合成化学 / 結合活性化 / 有機ケイ素化合物 / 炭素-水素結合官能基化 / 遷移金属触媒 |
研究実績の概要 |
sp3炭素-水素結合の触媒的官能基化における新概念創出を目的として、ケイ素および他の元素の置換効果に基づくsp3炭素-水素結合の触媒的高効率変換手法の開発に取り組んだ。平成26年度は、交付申請書研究実施計画に記載した「研究項目3. 有機ケイ素化合物の触媒的sp3炭素-水素結合官能基化の開発」について検討を行った。イリジウム-フェナントロリン触媒を用いて、トリアルコキシ(メチル)シランの炭素-水素結合ホウ素化を検討したところ、目的とするケイ素上メチル基炭素-水素結合の変換と競争して、アルコキシ基末端炭素-水素結合の変換も進行することが明らかとなった。アルコキシ基の構造を精査した結果、立体的に嵩高いネオペンチルオキシ基を用いることにより、目的の変換を高選択的に進行させられることを見出した。また、官能性シリル基がα位炭素-水素結合に及ぼす置換効果は、クロロシリル基>アルコキシシリル基>アルキルシリル基、の順に低下することがわかった。触媒量の塩基性添加物は本基質の炭素-水素結合ホウ素化に有効であり、イリジウムに対してカリウムtert-ブトキシドを0.25当量用いた場合に最も高効率で反応が進行することを見出した。一方、イリジウムと等量、もしくはそれ以上の塩基性添加物が共存すると、触媒効率が低下することも明らかとなった。これらの知見は、sp3炭素-水素結合の効率的変換を実現する高性能触媒の設計・開発に資するものであり、これに基づいてアルキルケイ素化合物の多重ホウ素化や炭素-炭素および炭素-ヘテロ元素結合形成への応用を達成すべく、今後研究をさらに展開する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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