研究領域 | 直截的物質変換をめざした分子活性化法の開発 |
研究課題/領域番号 |
25105740
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 法政大学 (2014) 広島大学 (2013) |
研究代表者 |
河内 敦 法政大学, 生命科学部, 教授 (70260619)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2013年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 典型元素化学 / 合成化学 / 構造化学 / 有機ホウ素化学 |
研究実績の概要 |
本年度は,水素原子とホウ素原子の相互作用が両原子間の距離によってどのように変化するのかを明らかにするために,新規ホウ素化合物を合成し,その構造解析をおこない,種々の反応を検討した。 ケイ素原子上に水素原子が結合したヒドロシリル基とホウ素原子とを炭素骨格で連結した。この連結部位を変えることで,水素原子とホウ素原子の原子間距離を変えることを検討した。ヒドロシリル基とホウ素原子とをメチレン鎖で連結した化合物1およびベンジル骨格で連結した化合物2を合成した。X線結晶構造解析およびDFT計算によりその構造を明らかにした。次に水素原子とホウ素原子との相互作用によって,ケイ素-水素結合が活性化されているかどうかを調べた。アルコールとの脱水素縮合を試みたところ,メチレン鎖を連結部位とする化合物1では,脱水素縮合は進行しなかった。一方,ベンジル骨格で連結した化合物2では,脱水素縮合が進行し,アルコキシシランが生成した。アルコールが嵩高いほど,脱水素縮合反応は遅くなることが明らかとなった。化合物1と化合物2の反応性の違いは,ホウ素原子上の空の2p軌道とケイ素-水素結合のσ軌道の重なりが有効に働くかどうかによるものと推測される。 以上のように,水素原子とホウ素原子との連結部位を変えることで原子間距離を変えることに成功し,それにともなって両原子間の相互作用の強さが変化することをアルコールとの脱水素縮合反応により明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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