研究領域 | 直截的物質変換をめざした分子活性化法の開発 |
研究課題/領域番号 |
25105742
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
浜崎 昭行 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (00515174)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2014年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2013年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 合成化学 / 触媒・化学プロセス / 表面化学 / 合金 / 代替触媒 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、ニッケルと貴金属を組み合わせた固体触媒を用い、卑金属成分であるニッケルから生じる活性種を様々な有機合成反応に利用することを目的として研究を推進した。我々は先に、硝酸ニッケルと塩化金酸から生じた沈殿物を水素気流下において還元すると、金-ニッケル合金が生成することを見出した。本研究課題においても同触媒を一酸化炭素雰囲気下において利用し、ニッケル成分から生じるニッケルカルボニル類似活性種の有機反応への適用を試みたが、残念ながら期待される結果は得られなかった。そこで平成26年度は研究の方向性を見直し、貴金属成分として金の他にパラジウムや白金を用いた場合にニッケルと合金を形成するかどうか、またその構造および表面特性がどのように変化するかについて中心的に検討を行った。 触媒構造の解析は、透過型電子顕微鏡 (TEM)、X線光電子分光 (XPS)、X線回折 (XRD)などを用いて行った。TEM測定から、貴金属としてパラジウムおよび白金を用いた場合には、金の場合よりも幅広い金属比率においてニッケルと貴金属が高分散する様子が観察された。またXRDにおいては、調製した触媒の回折パターンが、ニッケルおよび貴金属成分単独が示す位置の中間にピークを示したことから、合金化していることが示唆された。また、生成したニッケル-貴金属合金を触媒としてベンジルアルコール類の水素化分解を行うと、貴金属成分や金属比率の違いが触媒活性に影響を与えることが見出された。 以上のように研究計画の見直しはあったものの、ニッケル-貴金属合金を触媒とした有機合成反応と触媒の表面特性について一定の結果が得られ、概ね研究計画通りの進展が見られた。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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