研究領域 | 感応性化学種が拓く新物質科学 |
研究課題/領域番号 |
25109541
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
箕浦 真生 立教大学, 理学部, 教授 (30274046)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2014年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2013年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 典型元素 / 結晶構造解析 / 超原子価 / 元素化学 / テルル / 有機化合物 / セレン |
研究実績の概要 |
本課題は、高反応(不安定)性のため、合成が避けられていた感応性カルコゲン化合物群の創製を行うものであり、酸素がもたない種々の酸化状態の変化に伴う多様性を解明することを目的とし、とりわけ合成が困難とされている電子供与性置換基を有する4および6価の高酸化状態をもつ「感応性超原子価カルコゲン化合物」の創製と反応を行うことを中心課題として研究を行った。 「感応性超原子価カルコゲン化合物」:ジメチルアミノフェニル(Ar)基を電子供与性置換基として選び、中性4価テトラアリールテルル(Ar4Te)の合成検討を行った。各種合成条件を検討し、純粋なアリールリチウムを単離し供することで、中性4価テトラアリールテルルの合成単離に成功した。酸素・水等により容易に分解し、また微量の不純物の混入が分解を促進することも明らかとなった。合成単離したAr4Teは熱的にも高反応性であり、加熱により還元的脱離反応をおこし、定量的にAr2TeとAr2を与える事が明らかとなった。 対応する6価テトラアリールテルルジフルオリドへもXeF2による酸化的ハロゲン化により導くことが出来た。結晶構造解析により、固体中ではテルルを中心とするオクタヘドラル構造を有している。芳香族置換基のパラ位に各種置換基を導入したAr*4TeF2を合成・比較したところ、電子供与性効果が大きいほど長く弱いTe-F結合となることが認められた。 等電子構造を有する超原子価アンチモン化合物であるAr**5Sbを合成し、Ar*4Teとの混合条件下では、配位子交換反応が速やかにおこり、続く還元的脱離が進行することを実験的に初めて証明することが出来た。この交換反応は超原子価感応性化学種が高反応性を示す要因の一つと見なすことが出来ると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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