公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
ストレス/ストレスホルモン(グルココルチコイド)曝露は、大脳構築・神経回路網形成からシナプス形成に至る障害を来たし、うつ病・不安障害発症の重要な要因となっている。本研究はストレスホルモン曝露によるシナプス可塑性障害の分子メカニズムを解明し、うつ病・不安障害の分子基盤確立を目的とする。具体的には、研究代表者らが確立したストレスホルモンの混在しない新規神経細胞培養系と遺伝子欠損モデルマウスを用いて、ストレスホルモン曝露によるシナプス可塑性障害について関与するアクチン細胞骨格群とPSD蛋白質の発現・機能制御と分子構築からシナプスダイナミクスについての解析を行っている。具体的には、カルデスモンを初めとするアクチン細胞骨格群とPSD-Zip70を中心とするPSD蛋白質群に関して、ストレス/ストレスホルモン曝露によるシナプス脆弱性の分子メカニズムを解析した。殊にPSD-Zip70に関しては遺伝子欠損マウスを作製し、その解析を行い不安亢進、認知能低下を認めた。これはPSD-Zip70によるRapGEF(PSZ-GEF1)とRapGAP(SPAR)制御による前頭前野を中心としてRap2活性化亢進によることを明らかにした(投稿中)。また新規神経細胞培養系を用いた網羅的遺伝子解析により、ストレスホルモン曝露によりエピゲノム制御を受けるストレス関連標的遺伝子群の検索とシナプス可塑性障害への関与の解析を行った。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (22件) (うち招待講演 1件) 産業財産権 (2件)
PLoS One
巻: 8 号: 8 ページ: e104283-e104283
10.1371/journal.pone.0104283