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マウス胚発生における細胞間の力学マップの作成と力学的ルールの抽出

公募研究

研究領域動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成
研究課題/領域番号 25111733
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

小山 宏史  基礎生物学研究所, 初期発生研究部門, 助教 (10530462)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2014年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2013年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
キーワード胚発生 / 力学 / 細胞動態 / 形態形成 / 数理 / 発生細胞生物学
研究実績の概要

胚発生時の形態変化においては、生体の内部の自発的な力学的状態の変化が主要な駆動要因である。すなわち、細胞が自発的に自身の力学的状態を変化させることで胚の内部の力学的状態が制御される。本研究では、胚の内部の力学的状態、および、個別の細胞の力学的状態を数理的に推定することを計画した。昨年度においては、胚の内部の細胞の動きの情報を利用して、数理的に胚の内部、および、細胞の力学的状態を推定する方法を構築した。本年度では、この方法で得られる推定結果を利用して、胚の内部、ならびに、個別の細胞の力学的状態を詳細に分析し、形態変化の力学的機構の原理の抽出を試みた。第1に、推定値をもとに、力学的状態を表すいくつかの派生的なパラメータを定義し、各パラメータに対して、線虫(C.elegans)の初期発生の全時間における力学マップを作成することに成功した。すなわち、発生において胚内部がどのような力学的変化を遂げるかが明らかとなった。第2に、上記の力学マップを利用して、細胞の力学的状態と細胞の分化状態との関連性の有無を調べた。その結果、細胞の力学的状態を表すある種のパラメータと、細胞系譜との間に明瞭な関係性が認められた。すなわち、細胞分化は細胞の力学的状態の変化を伴っている。細胞分化が胚の形態変化に力学的に寄与する可能性が考えられる。第3に、マウスの初期胚を用いた推定結果から、細胞間の力学的関係を解析したところ、力学的関係がある数学的な法則によって表現できることを発見した。この法則にしたがって細胞の動きの数理シミュレーションを行ったところ、細胞集団が中腔構造を作った。こうした構造は、胚発生において実際に見られる構造と類似していた。すなわち、形態変化の力学的法則性の抽出に成功した。以上の結果から、本研究で定義した力学的パラメータを、形態変化の力学的機構を記述・説明する新規の指標として提案する。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014 2013

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 胚発生における細胞間の動力学的関係 と、それに基づい た細胞動態の数理的解析2015

    • 著者名/発表者名
      小山宏史
    • 学会等名
      新学術領域「動く細胞と秩序」 第9回班会議
    • 発表場所
      愛知県知多郡東浦町 あいち健康の森健康科学総合センター『あいち健康プラザ』
    • 年月日
      2015-01-25 – 2015-01-27
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 胚発生における細胞動態と動力学的状態について2015

    • 著者名/発表者名
      小山宏史
    • 学会等名
      基礎生物学研究所 重点共同利用研究 「哺乳類着床前胚の発生動態解析システムの構築とその応用」 研究会
    • 発表場所
      愛知県岡崎市 基礎生物学研究所
    • 年月日
      2015-01-19
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 胚発生における胚と細胞の力学的状態の推定2014

    • 著者名/発表者名
      小山宏史
    • 学会等名
      新学術領域「動く細胞と秩序」 第4回若手の会
    • 発表場所
      熊本県熊本市火の国ハイツ
    • 年月日
      2014-09-04 – 2014-09-05
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 細胞核間の力学的相互作用の理論的な推定2014

    • 著者名/発表者名
      小山 宏史
    • 学会等名
      「動く細胞と場のクロストークによる秩序の形成」 第8回領域班会議
    • 発表場所
      慶応大学日吉キャンパス 来往舎(神奈川県)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 細胞核間の”引力・斥力”の理論的な推定2013

    • 著者名/発表者名
      小山 宏史
    • 学会等名
      「動く細胞と場のクロストークによる秩序の形成」 第7回領域班会議
    • 発表場所
      名古屋大学野依記念学術交流館(愛知県)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] マウス胚発生における力学推定の数理的基盤について2013

    • 著者名/発表者名
      小山 宏史
    • 学会等名
      「動く細胞と場のクロストークによる秩序の形成」 第3回若手の会
    • 発表場所
      ラフォーレ那須(栃木県)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2013-05-15   更新日: 2019-07-29  

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