研究領域 | 植物細胞壁の情報処理システム |
研究課題/領域番号 |
25114507
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 (2014) 東京大学 (2013) |
研究代表者 |
小田 祥久 国立遺伝学研究所, 新分野創造センター, 准教授 (30583257)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2014年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2013年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 二次細胞壁 / 細胞骨格 / ROP GTPase / 転写因子 / 微小管 / キネシン |
研究実績の概要 |
木部道管における二次細胞壁の形成は、特徴的なパターンに配向した表層微小管に従って二次細胞壁成分が沈着することよって達成される。しかしながら細胞壁成分を運ぶ膜輸送系と表層微小管とを結びつける分子的な仕組みはほとんど明らかになっていない。本研究課題における網羅的な局在解析により、小胞様の構造に局在する機能未知のコイルドコイルタンパク質を見出し、VETH1およびVEGTH2と名付けた。この小胞は微小管上をプラス端に向かって移動し、プラス端に蓄積する挙動を示した。また、複数の表層微小管上を渡り歩く様子も観察されたことから何らかのキネシンモータータンパク質により微小管上を移動する未知の小胞に局在すると考えられた。Y2H法およびBiFC法によりVETHタンパク質はConserved Oligomeric Golgi2 (COG2)と相互作用することが分った。COG2は膜構造の輸送先との相互作用を担うテザリングタンパク質であることから、VETHタンパク質はテザリングタンパク質複合体の一部であると考えられた。VETHおよびCOG2はエキソサイトーシスのテザリングタンパク質複合体として知られるexocystの一サブユニットであるEXO70A1と共局在したことからも、これらがテザリング複合体である可能性が示唆された。非木部細胞において、EXO70A1は表層微小管から離れた細胞膜上にドット状に局在したが、VETHおよびCOG2の共発現に伴いEXO70A1は表層微小管に沿って局在した。exo70a1変異体では二次細胞壁の沈着が異所的に引き起こされたことから、VETHおよびCOG2は、何らかの細胞壁成分を運ぶエキソサイトーシスを表層微小管に沿って誘導することにより、表層微小管に沿った二次細胞壁の沈着に寄与していると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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