研究領域 | ウイルス感染現象における宿主細胞コンピテンシーの分子基盤 |
研究課題/領域番号 |
25115509
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥野 哲郎 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00221151)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2014年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2013年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | キャップ非依存的翻訳 / RNAウイルス / 植物ウイルス / 翻訳開始因子 / ダイアンソウイルス / シロイヌナズナ / eIF4F / eIFiso4F / キャップ非依存性翻訳 / RNA複製 / ウイルス抵抗性遺伝子 |
研究実績の概要 |
植物プラス鎖RNAウイルスRed clover necrotic mosaic virus (RCNMV)のゲノムはキャップ構造とpoly(A)配列を持たないRNA1とRNA2からなる。RNA1の3’非翻訳領域にはキャップ構造に変わるRNA因子(TE-DR1)が存在しするが、RNA2にはそのような因子は存在せず、RNA2の翻訳は複製とリンクして行われる。翻訳開始因子eIF4E, eIF4G, eIFiso4E, eIFiso4G1,eIFiso4G2それぞれに変異を持つシロイヌナズナ変異体を用いた解析から、RNA1のキャップ非依存的翻訳にはeIF4E、eIF4G、eIFiso4G2が、一方、RNA2のキャップ非依存的翻訳にはeIFiso4EとeIFiso4G1が必要であることを昨年度の研究実績で報告した。ただし、TE-DR1依存キャップ非依存的翻訳にeIFiso4G2がどのように関わるかは謎であった。そこで、野性型とeIFiso4G2遺伝子変異体アラビドプシスでのキャップ/poly(A)mRNAの翻訳活性を調べたところ、eIFiso4G2遺伝子変異体ではキャップ/poly(A)mRNAの翻訳活性が増大していた。すなわち、eIFiso4G2はキャップ/poly(A)mRNAの翻訳活性を負に制御していることが示唆された。 複製とリンクしたRNA2のキャップ非依存的翻訳に関わるRNA因子の探索研究においては、RNA2の5’非翻訳領域がプラス鎖とマイナス鎖いずれのRNA合成においても重要な役割をもつことが明らかとなった。 本研究からRCNMVはRNA1とRNA2の翻訳に異なる翻訳開始因子を用いることが示された。異なる翻訳開始因子を用いて翻訳を行うことにより、RCNMVは宿主細胞での複製過程において遺伝子発現を制御していることが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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