• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

社会性行動の異常に関わる回路のマイクロエンドフェノタイプの解明

公募研究

研究領域マイクロエンドフェノタイプによる精神病態学の創出
研究課題/領域番号 25116516
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

櫻井 武  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90615717)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2013年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード社会性行動 / 精神疾患 / マウスモデル
研究実績の概要

社会性行動の異常は様々な精神疾患に見られる表現型であるが、その病態はよくわかっていない。本研究では我々の開発したヒトで見られる遺伝子変化と社会性行動の異常を反映すると考えられるマウスモデルを利用して、社会性行動の異常のマイクロエンドフェノタイプを同定し、その病態の理解に迫ることを目標とした。
当該年度は昨年度に実施した行動解析の結果を異なるマウスコホートを用いて追試し、Gtf2i遺伝子を1コピー持つマウスが野生型に比べて過剰な社会性行動を、3コピー持つマウスが社会性行動の減弱を示すことから、この遺伝子のコピー数に応じて社会性行動の量的変化が見られるという結果に再現性があることを確認した。さらにこの行動解析にマッチさせた条件における社会性行動によって活性化される脳領域をc-fosマッピングによって詳細に解析し、昨年度明らかにした前頭前野、扁桃体、線条体、海馬以外に視床のある特定の領域も社会性行動によって活性化されることを明らかにした。
さらに社会性行動の解析を行った野生型、Gtf2i遺伝子を1コピー持つマウス、3コピー持つマウスを用いて前頭前野及び扁桃体からRNAを抽出しRNAseqによる遺伝子発現のパターンをこれらのマウスで比較検討し、それぞれの領域において社会性行動の量的な変化に応じた発現変化を示す幾つかの遺伝子を同定した。これらの遺伝子は社会性行動の異常に関与する可能性が考えられ今後これらの遺伝子が社会性行動の発達にどのように関与するかという研究に発展させる。また、これらの遺伝子群は社会性行動の変化に関係する脳領域におけるマイクロエンドフェノタイプとして、今後様々なマウスモデルを使った社会性行動の異常を示す様々な精神疾患の病態解析につなげていくことが出来ると考える。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014 2013

すべて 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Analysis of Gtf2i mutant mice exhibiting abnormal social behaviors2015

    • 著者名/発表者名
      Shuhei Ueda, Akira Sawa, Takeshi Sakurai
    • 学会等名
      第38回日本神経科学会大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2015-07-28 – 2015-07-31
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] Genes involved in Williams-Beuren Syndrome and Autism Spectrum Disorders to study social behavior development2014

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Sakurai, Shuhei Ueda
    • 学会等名
      Society of Biological Psychiatry 2014 Annual Meeting
    • 発表場所
      New York, New York, USA
    • 年月日
      2014-05-08 – 2014-05-10
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 社会性行動に関わる神経回路の形成に関与するGtf2iの遺伝子改変マウスの解析2014

    • 著者名/発表者名
      櫻井武、澤明、上田修平
    • 学会等名
      日本解剖学会総会
    • 発表場所
      自治医大キャンパス、栃木
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Genes involved in Williams-Beuren syndrome and autism spectrum disorders to study social behavior development2013

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Sakurai
    • 学会等名
      Cold Spring Harbor Laboratory meeting "Wiring the brain"
    • 発表場所
      Cold Spring Harbor, New York, USA
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [図書] ブレインサイエンスレビュー2014(分担執筆「社会性行動を担う遺伝子ネットワークの解析」の項)2014

    • 著者名/発表者名
      櫻井武
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      クバプロ
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

URL: 

公開日: 2013-05-15   更新日: 2019-07-29  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi