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精子競争により進化し多様化した運動マシナリーのモデル化

公募研究

研究領域運動超分子マシナリーが織りなす調和と多様性
研究課題/領域番号 25117529
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究

研究代表者

野口 立彦  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科進学課程, 助教 (30443005)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2014年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2013年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
キーワードショウジョウバエ / 巨大精子 / 雌の受精嚢 / 受精 / 交尾後の性選択 / 形態形成 / 精子 / 鞭毛 / オルガネラ / 多様性
研究実績の概要

交尾後の雌体内で性淘汰される動物の精子は、種によって形態が著しく多様である。本研究は、精子の運動マシナリーの多様性に着目し、進化により創出された多様な運動マシナリーについて学び、将来、マイクロマシナリーと微細構造加工の技術創出に資することを目的とする。
ショウジョウバエ属の精子は種により長さが大きく異なり、短いもので300ミクロン、最大で6センチに達するものまである。受精のために精子は、雌体内の受精嚢と呼ばれる同様に長細い管に出入りしなくてはならない。この長大な精子の進化は、交尾後に雌体内で起こる受精嚢を利用した性選択に起因すると考えられている。これは激しく屈曲する細長い管に出入りできる長大なマイクロマシンという視点に置き換えると大変興味深い。
今年度は、ショウジョウバエの交尾から受精までの雌体内での変化のライブ観察を試みた。手術方法や傷の保護法の工夫を経て、雌の腹部外皮に小さな窓を開けて顕微鏡に固定して、受精嚢を観察しながら交尾をさせて、蛍光ラベルした精子が受精嚢内に入るところまで確認できた。今後手術方法や観察技術を向上させ交尾から受精、産卵までのタイムラプス観察を計画している。
更にショウジョウバエ属の代表的な80種を選んで受精嚢形態の多様性を調べた。Sophohora亜属の受精嚢は、ジグザグに曲がった管が限られた袋の中でコンパクトに収められている。管の長さや細さ、周囲の筋層の付き方、形態的パターンなど特に多様性に富んでいた。Drosophila亜属では螺旋を巻いた管が腹部内の空間に飛び出しており、長さに大きな差があるが形態的パターンには似通ったものが多いことが判明した。つまり、Sophophora亜属の精子の方がより立体的には難しい受精嚢に精子が入るのに比べ、Drosophila亜属ではより画一的に長さに依存する性選択が行われていると予想される。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Morphological analysis of seminal receptacles of species in genus Drosophila2015

    • 著者名/発表者名
      野口立彦
    • 学会等名
      日本発生生物学会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2015-06-03 – 2015-06-05
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] ショウジョウバエの長大な精子が雌の受精嚢に入るメカニズムの研究2014

    • 著者名/発表者名
      野口立彦
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-11-25 – 2014-11-27
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] ショウジョウバエ属の長大な精子の運動性2014

    • 著者名/発表者名
      野口立彦
    • 学会等名
      生体運動合同班会議
    • 発表場所
      千葉大学
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2013-05-15   更新日: 2019-07-29  

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