研究領域 | 翻訳後修飾によるシグナル伝達制御の分子基盤と疾患発症におけるその破綻 |
研究課題/領域番号 |
25117716
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 雅人 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10177058)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2014年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2013年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
|
キーワード | mTOR / リソソーム / 細胞・組織 / シグナル伝達 / プロテオーム / 酵素 / 脂質 |
研究実績の概要 |
細胞の成長や生存維持において、リソソーム膜表面に局在するタンパク質キナーゼ複合体mTORC1が中心的な役割を担う。我々は、mTORC1がリソソームに局在するために必須のアダプター複合体(Ragulator)の膜アンカータンパク質p18を同定し、その機能解析を進めてきた。これまでに、リソソーム上のp18-mTORC1経路がリソソームの成熟や機能にも重要な役割を担うことを見出している。そこで本研究では、リソソームの制御におけるp18-mTORC1の標的分子を同定することにより、その作用機序及び生理的意義を明らかにすることを目的とした研究を行なった。 まず、p18欠損細胞等を用いて、質量分析計を用いたプロテオミクス解析によりリソソームにおけるmTORC1の標的候補タンパク質の同定を試みてきた。その結果得られた分子や、膜融合で重要な役割を担うHOPS複合体の構成分子について、p18依存的にmTORC1によってリン酸化を受けるか否か検討してきたが、特異的な分子を特定することは出来なかった。一方で、マウス成体においてp18を表皮特異的にKOすることにより、p18の生理機能の解析を行った。その結果、p18が細胞間接着分子の膜移行に重要であることあること、その際にmTORC1の活性に依存した細胞骨格系の制御が関与することを見出した。このことは、リソソームの制御においても細胞骨格系が関与することを示唆しており、現在、この新たな視点からp18-mTORC1の機能解明を目指した研究を進めている。さらに、p18-mTORC1の機能に分子構造からアプローチするために、p18が構成するRagulator複合体の結晶構造解析を試みた。これまでに、Ragulatorの高度精製と結晶化に成功し、SPring8での解析により3オングストロームの回折像を得ている。今後、得られた高次構造を基に、分子レベルでp18-mTORC1の機能および制御機構を解析し、当初の目的であるリソソームの制御におけるp18-mTORC1の役割を明らかにしてゆく予定である。
|
現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|