研究領域 | 高精細アプローチで迫る転写サイクル機構の統一的理解 |
研究課題/領域番号 |
25118518
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大川 恭行 九州大学, 医学研究院, 准教授 (80448430)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2013年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | RNAポリメラーゼ / クロマチン構造 / ChIPseq / トランスクリプトーム解析 / CTDコード |
研究概要 |
RNAポリメラーゼIIのC末端ドメイン(CTD)は7アミノ酸の繰り返し配列により構成されている。この7アミノ酸は可逆的なリン酸化修飾を受けその活性が制御されている。近年の解析により、従来知られていたリン酸化部位以外にも、より複雑なリン酸化状態が存在していることが明らかになっており、新たなコード現象として解析が進んでいるが、その全貌は明らかでない。我々は、現在までにCTDコードの主要構成要素となるS2ph・S5phに加え、S7ph・T4GlcNAcに対する抗体の作出に成功し解析を進めた。複数の細胞種を用いたChIPseq解析の結果、T4GlcNAc修飾のRNAポリメラーゼIIは従来のS2ph・S5phのリン酸化と共存していた。一方でmRNAseqによる発現プロファイリングとの比較の結果、T4GlcNAc修飾は転写活性化と非依存的な関係であり、特にES細胞では分化後に発現する遺伝子座に多く存在していた。そこで、S2ph・S5ph・S7phのリン酸化認識抗体をコントロールとして、T4GlcNAc修飾のゲノム上での分布とプロファイリングを行った。ChIPseq解析によりES細胞の分化能をOct3/4の発現で制御できる株(ZhBTc4)の分化前後の経過を追ったところ、T4GlcNAcのゲノムワイドなシグナルは、プロモーター領域から減少することが明らかとなった。さらに、これら修飾が消失した結果、分化後に発現が亢進することが認められた。また、T4GlcNAc化されたRNAポリメラーゼIIは、クロマチン構造が閉じた状態でも結合能を有していることがFAIREseqとの相補的な評価でも認められた。以上より、T4GlcNAc化されたRNAポリメラーゼIIは何らかの抑制的な発現に関わっていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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