研究領域 | 構成論的発達科学-胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解- |
研究課題/領域番号 |
25119501
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡田 真人 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2013年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | スパースモデリング / 計算論的アプローチ / 感覚情報統合 / 視覚 / 聴覚 |
研究概要 |
本研究では,感覚野の発達に関する本質的な因子(プリミティブ)をスパースモデリングによって抽出する理論的枠組みを提案する.スパースモデリングとはデータが少数の隠れた変数であるプリミティブで再構成できると仮定し,データからプリミティブを自動抽出する枠組である.この枠組みにより (1) スパースモデリングによる感覚野の発達原理および感覚情報統合の原理の解明や,(2) スパースモデリングによる体性感覚野の発達原理の解明を行うことで,感覚レベルの「情報のまとめあげ困難説」へ計算論的にアプローチすることを目的とする. 平成25年度は視覚一次野と聴覚一次野の発達原理解明の解明に向けて,スパースモデリングの枠組を用いて,これら二つの領野の複雑型細胞の自己組織化について議論した.視覚一次野の複雑型細胞は,線分を抽出する働きを持つ単純型細胞から入力をうけ,受容野内に提示した線分の位置に依存せずに反応する.先行研究で提案された視覚一次野の複雑細胞のモデルであるトポグラフィック独立成分分析の学習則をそのまま用い,自然画像の代わりに自然音を入力することで聴覚一次野の複雑細胞を学習させた.その特性を調べた結果,聴覚一次野の複雑細胞の一部が近年聴覚一次野で発見されたピッチ細胞に類似の非線形性を示すことを発見した.この結果は聴覚一次野ピッチ細胞と視覚一次野 複雑細胞の計算論的な相同性を示唆し,両領野の統一的な理解に寄与するとともに,二つの領野の発達原理として,神経細胞の発火に関するスパース性が本質的な役割を持つことを強く示唆する.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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