研究領域 | 構成論的発達科学-胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解- |
研究課題/領域番号 |
25119505
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
上出 寛子 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (90585960)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2014年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2013年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 自伝的物語 / 自閉症当事者 / well-being / 社会心理学 |
研究実績の概要 |
本年度は,昨年度と同じ参加者(定型発達条件・自閉症条件,各30名)を募集し,自伝的物語に関するインタビューとwell-beingの測定を行い,それぞれの時系列的な変化について検討することを目的とした.本年度も継続して実験に参加した参加者は,定型発達者が19名,自閉症当事者が25名であった. 昨年度と同様に,これまでの人生でもっとも最高,最悪,転換となる出来事についてインタビューを行い,well-being(人生満足度,もっとも親密な他者との関係満足度等)を測定した.昨年度と同様の出来事について語るように依頼した. 昨年度,well-beingとの関連がみられた出来事の解釈方法(過去への固執,自己の個別変化の認知,自己の他側面に対する個別変化の普遍化)についてコーディングを行った. 語りの変化については,定型発達条件と自閉症条件ともに,昨年度よりも過去への固執が低下する傾向があり,また,個別変化の普遍化についても低下の傾向がみられた.個別変化の認知については1年を経ての変化はなかった.well-beingについては大きな変化がなかったが,親密な他者との関係満足度が両条件ともに有意に低下していた. 両条件ともに1年が経過したことで,過去の出来事へ固執する傾向が弱まったと考えられる.また,昨年度の段階でwell-beingとポジティブに関連していた個別変化の普遍化が,今年度になって低下の傾向がみられ,さらに昨年度よりも親密な他者との関係満足度が低下する傾向が確認されたことから,語りとwell-beingの時系列的な関係性が示唆されたといえる.本研究では1年の時間経過を観察することを目的としたが,今後,積極的な介入により語りやwell-beingの変化がどのように変化するのかを確認することが重要である.
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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