配分額 *注記 |
10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2014年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2013年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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研究実績の概要 |
(1)「脊椎動物の四肢発生・再生過程において組織が一方向的に伸長するメカニズムを解明する」ために、初年度において、ニワトリ四肢の発生過程において、細胞分裂方向の時空間パタンと分裂前後の細胞軌道解析を行い、分裂方向の非対称性や細胞間の再配置を確認した。本年度は、これらの非対称性を生み出す分子的メカニズムを調べるため、FGFやWNT等の代表的なモルフォゲンシグナルに対する応答、マイクロアレイ解析より得られた遠近軸方向に沿って発現の差のある遺伝子と細胞動態の非対称性の対応関係の解析を行ってきた。非対称性と関連する因子は少しずつ明らかになってきたが、形態そのものに決定的に影響を与えているかについては、今後より詳細な解析が必要とされる段階である。 (2)本年度は、両生類における四肢再生メカニズムを理解するために、アフリカツメガエルを用いた四肢発生系・再生系における組織変形動態解析を行った。発生過程に関しては変形動態の定量解析は完了し、現在再生過程においてのデータ取得と解析を行っている。今後、得られた結果をもとに、発生過程と再生過程での変形動態の共通点と違いを解析することで、器官固有の形態決定メカニズムの解明を目指す。 (3)ニワトリ四肢発生過程における組織変形動態の定量解析に関して、専門誌に採択された。この研究によって、変形特徴量の時空間パタンが定量的に明らかになった。また異方的な組織の伸長は細胞増殖に依存しないこと、四肢外形の決定の大きな因子になっていることが明らかとなった。 Morishita, Kuroiwa, and Suzuki, "Quantitative analysis oftissue deformation dynamics reveals three characteristic growth modes and globally-aligned anisotropic tissue deformation during chick limb development", Development, 142: 1672-1683, 2015
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