研究領域 | 複合適応形質進化の遺伝子基盤解明 |
研究課題/領域番号 |
25128704
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 (2014) 東京工業大学 (2013) |
研究代表者 |
瀬々 潤 独立行政法人産業技術総合研究所, ゲノム情報研究センター, 研究チーム長 (40361539)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2014年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2013年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
|
キーワード | 異質倍数体 / 多重検定 / 次世代シーケンサ / 遺伝子発現 / バイオインフォマティクス / ゲノム解析 |
研究実績の概要 |
新型シーケンサーを活用し,異質倍数体種のホメオログ(異種間ホモログ遺伝子)を分けた遺伝子発現量の高精度な定量化に成功した.これにより,ゲノム重複で起こる進化の分子基盤解明を発展させることができた.ゲノム重複あるいは,それに類する異質倍数化は,生物,特に植物が,新しい環境に適応していく能力を獲得する重要なイベントと考えられるが,その様子を観測できる可能性を示した.また,異質倍数化直後の状態であっても,ホメオログの種間使用比率は安定的に制御されていることを見出した.ホメオログの使い分けは,ランダムに行われる,あるいは,片方が完全に発現を無くし,サイレンシングするかの二元論で扱われることも多かったが,本研究により,そのような二元論ではなく,A種とB種由来が30%対70%と言った,比率の制御が行われていることが明らかになった.更に,環境を変えると,ほとんどのホメオログにおいては,この親種比率に変化は見られなかったが,極少数(1.11%)のホメオログは,統計的に有意な変動を示していた.これらのホメオログは,ストレス適応に関連したものが多いことから,比率の変化は短期的な環境応答能を高めるために利用されている可能性が示唆された.以上の中で,詳細の遺伝子制御に関しては未だ未知であるが,進化生物において未知の現象を,情報科学と数理統計学を使って解き明かすことができつつ有る. また,複合適応形質の制御において,制御因子の進化を調べることは重要である.しかしながら,複合的に働く制御因子の解析は容易ではなかった.本研究では,無限次数多重検定補正法(LAMP)を開発し,複合的に働く転写因子を統計的有意性を持って計量することが可能となった.実際に異なる系統を交配した際の温度感受性転写因子の解析などの進化解析に利用が始まっている
|
現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|