動く細胞や自走微粒子は群れや渦などの秩序だった集団運動を示し,アクティブマターという新たな物質群として研究が進められている.本研究では,運動の左右対称性が破れたキラルアクティブマターをモデルとして,その乱流運動を超螺旋光で制御し,大域的な秩序形成が運動のキラリティーで促進されることを明らかにする.さらに渦の振動現象などのキラル渦に固有のダイナミクスを探求し,新たな秩序形成のメカニズムを明らかにする.本研究の達成により,アクティブマターの乱流中の渦構造と光渦の相互作用が解明され,タンパク質分子モーターなど生体材料を超螺旋光で操る技術基盤となることが期待される.
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