公募研究
学術変革領域研究(A)
細胞と細胞外マトリックス(ECM)の相互作用は、器官形成に重要な役割を果たすことが知られている。本研究は、哺乳類の気管における軟骨の繰り返し構造をモデルとし、細胞-ECM相互作用で発生する力の制御が軟骨細胞の自己組織化を誘導する可能性を検証する。申請者は、軟骨前駆細胞に移動能が高い亜集団がいることを発見した。本研究では①マウス遺伝学、②胎児気管ex vivo培養、③多能性幹細胞からの分化誘導とマイクロ加工を使った気管軟骨細胞の動態解析、を統合した研究を実施することで、細胞移動とECM合成-分解のバランスによって周期的な凝集が自己組織化されることを証明する。