• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

法律に対する市民の違和感を規定する要因の心理学的検討

公募研究

研究領域法と人間科学
研究課題/領域番号 26101708
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関北海道大学

研究代表者

山崎 優子  北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (20507149)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード少年法 / 触法精神障害者 / 父子関係の推認 / 時効制度 / 市民感覚 / 法律 / 因子分析 / 裁判員
研究実績の概要

2014年度の研究で、市民が法律や司法に違和感を覚える傾向の高かった「少年法」、「触法精神障害者」、「法律上の父子関係」、「時効制度」をとりあげ、法律でそう定まっている理論的な背景を教示することにより、それらに対する市民の違和感が低減されるかについて検討した。
本調査では、ネット調査会社に登録している年齢層、居住地、性別に偏りのない510人を対象とした。調査参加者には、各事柄についての法律でそう定まっている理論的な背景に加え、関連データを示した。例えば、少年法については、①少年法の適用年齢、②少年法の理念、③具体的な年齢別の処遇内容、④刑罰の対象となる14歳以上20歳未満の人口に占める、検挙された少年、再犯少年、凶悪少年の割合の推移(平成18年~平成27年)を示したグラフ、⑤平成19年と平成26年に少年法が改正された内容を示した。参加者には、上記の4つの事柄ごとに、提示した情報を参照した上で、関連する複数の意見について、1(そう思わない)~5(そう思う)に加え、6(質問の内容が理解できない)の中から回答を1つ選択するよう求めた。結果の分析にあたっては、6(質問の内容が理解できない)の回答が1つ以上あった者は、分析対象から除外した(408人を分析対象とした)。
その結果、4つの事柄それぞれについて、違和感に潜在的に影響する2つの因子が抽出された。「触法精神障害者」については抽出した因子と年齢との間に、「法律上の父子関係」と「時効制度」については抽出した因子と性別との間に有意な相関がみられた。法律の理論的背景についての知識を提示した場合でも、違和感を軽減することは困難であったことから、社会通念上の価値観から現行法が乖離していることが違和感をもたらす主要因であること、そして、違和感の程度は年齢や性別によって異なることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Japanese citizens’ feelings about the law and the judiciary2016

    • 著者名/発表者名
      Yamasaki, Y., & Ishizaki,C
    • 学会等名
      American Psychlogy and Law
    • 発表場所
      The Westin Peachtree Plaza in Atlanta , USA
    • 年月日
      2016-03-12
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 法律や裁判に対して市民が認識する「違和感」2015

    • 著者名/発表者名
      山崎優子・石崎千景
    • 学会等名
      日本心理学会第79回大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2015-09-24
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 大学生が法律や司法制度に対して違和感を覚える事象2015

    • 著者名/発表者名
      石崎千景・山崎優子
    • 学会等名
      日本心理学会第79回大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2015-09-24
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] 法律に対する市民の違和感を規定する要因の心理学的検討2015

    • 著者名/発表者名
      山崎優子
    • 学会等名
      法と人間科学 全体会
    • 発表場所
      龍谷大学(京都府京都市)
    • 年月日
      2015-03-29
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

URL: 

公開日: 2014-04-04   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi