研究領域 | 理論と実験の協奏による柔らかな分子系の機能の科学 |
研究課題/領域番号 |
26104501
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
林 久美子 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (00585979)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2015年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 生物物理 / 非平衡統計力学 / タンパク質モーター |
研究実績の概要 |
柔らかな分子であるタンパク質のゆらぎについて研究した。ゆらぎは柔らかな分子の特徴の一つである。細胞小器官がモータータンパク質、キネシン、ダイニンに輸送される現象について、ゆらぎ解析から1つの細胞小器官を輸送するモータータンパク質の力や数を議論した。マウスから神経節を採取し、神経細胞を培養した。神経細胞内の細胞小器官を蛍光観察し、重心位置を高い時間分解能で計測した。非平衡統計力学を用いて重心位置に含まれるゆらぎを解析し、輸送中の細胞小器官にかかる力を測定した。ゆらぎ解析から得られた力の分布を見ると、離散的であり、複数のピークを持つ事がわかった。これは1つの細胞小器官が複数のモータータンパク質に輸送されることを示唆する。柔らかな分子の特徴であるゆらぎから、細胞小器官の輸送メカニズムを調べる事が可能になった。
また、回転タンパク質モーターF1-ATPaseの研究では、ゆらぎを特徴付ける量である拡散係数の外部トルク依存性を調べた。拡散のGiant Accelerationという現象は拡散の外場に対する共鳴現象である。この共鳴現象を利用して、F1の回転ポテンシャルエネルギーを測定する理論を提案し、実験に応用した。回転電場によってF1に外部トルクを加え、回転拡散係数を測定した。外部トルクの値がポテンシャルの深さに相当する時に拡散係数の大きさは最大になり、その値から回転ポテンシャルエネルギーの深さを推定する事ができた。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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