研究領域 | 先端加速器LHCが切り拓くテラスケールの素粒子物理学~真空と時空への新たな挑戦 |
研究課題/領域番号 |
26104708
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
早田 次郎 神戸大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (00222076)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 重力波 / インフレーション / 円偏極 / パリティー対称性 / 非アーベルゲージ場 / アキシオン / カイラル |
研究実績の概要 |
ヒッグス粒子が発見され、標準模型の正しさが証明されるとともに、ニュートリノの質量や暗黒物質など、標準模型では説明できない現象がクローズアップされており、ミクロの物理への新しいアプローチが必要とされている。一方で、インフレーションシナリオの正しさが、宇宙背景放射の観測によってほぼ決定的となった。インフレーションを、ミクロの物理を研究するための道具として積極的に使うことができるようになったのである。これは、インフレーション中に生成された揺らぎ、特に原始重力波、が高エネルギー宇宙の情報をもたらすからである。本研究の目的は、原始重力波を使ったアキシオンセクターの物理の研究であり、それを通して 新たな時空像に迫ることにあった。 今年度は、アキシオンと非アーベルゲージ場の相互作用に加えて、ディラトン場とそのゲージ場への結合関数を導入することで宇宙背景放射の観測と矛盾する事無く、干渉計による重力波観測やパルサータイミングアレイによる重力波観測によって検証し得る大きさの原始重力波が自然に生成される事を示した。超重力理論においてはこのようなモデルは自然であり、重力波による超重力理論の検証を可能にする成果である。また、このとき生成される重力波はパリティー対称性を破った円偏極重力波であり、宇宙初期に時空のパリティー対称性が破れているという興味深い現象を予言している。観測によって実証されれば、新たな宇宙描像を与えるという異議を持っている。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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