公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
ニュートリノ質量の生成機構と素粒子論的宇宙論における問題とが結びつけられる以下のような研究を行った。(i) ニュートリノ質量が輻射補正によって生成される素粒子標準理論の拡張模型を提案し、予言される暗黒物質や暗黒輻射の寄与を議論した。(ii) ニュートリノ質量を生成する機構の一つとしてインバースシーソー機構が知られている。この機構が働くためには小さなマヨラナ質量を持つ新フェルミオンが必要とされるが、その小さな質量をシーソー機構で導出する新たな模型を議論した。特にレゾナントレプトン数生成によって、宇宙のバリオン非対称性が説明出来ることを示した。(iii) アクシデンタルな対称性によって安定となるミニマル暗黒物質が、右巻きニュートリノの崩壊によって非熱的に生成されるシナリオを提案した。これにより新たな質量領域におけるミニマル暗黒物質が実現可能であることが示された。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
PTEP
巻: 2015 号: 11 ページ: 113B03-113B03
10.1093/ptep/ptv149
120006346212
JCAP
巻: 1509 号: 09 ページ: 63-63
10.1088/1475-7516/2015/09/063
Journal of Cosmology and Astroparticle Physics
巻: 1409 号: 09 ページ: 016-016
10.1088/1475-7516/2014/09/016
Physical Review D
巻: 90,076011 号: 7 ページ: 1-10
10.1103/physrevd.90.076011