研究領域 | 有機分子触媒による未来型分子変換 |
研究課題/領域番号 |
26105724
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
飯田 拡基 島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 准教授 (30464150)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2014年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 高分子不斉触媒 / らせん構造 / 有機分子触媒 / ポリフェニルアセチレン / イミダゾリジノン |
研究実績の概要 |
光学活性部位を有するフェニルアセチレンと、種々のアキラルなイミダゾリジノン誘導体を有するフェニルアセチレンを95:5の組成比で共重合することにより、様々な置換基を有する共重合体poly-1-co-2を合成した。光学活性部位は触媒不活性であり、アキラルなイミダゾリジノン誘導体は触媒活性を有するものの、それ単体では不斉選択性は発現しない。しかしながら、Diels-Alder反応においてpoly-1-co-2は誘起されたらせん構造の影響により明確な不斉触媒能を示し、側鎖の置換基の構造により発現する不斉選択性が制御できることも明らかとなった。以上の結果は、高選択的な高分子触媒の設計に、有機分子触媒のらせん状配列制御が有用であることを示している。 結晶構造中でらせん構造を形成することが知られている光学活性なキチンの側鎖に、イオン間相互作用を利用してイミダゾリジニウム塩を担持したキチン誘導体を合成した。得られたイミダゾリジニウム担持キチンは有機溶媒に不溶であるが、不斉Diels-Alder反応の優れた不均一系触媒として機能し、90% ee以上の不斉選択性で対応する生成物が得られることを見出した。反応後、イミダゾリジニウム担持キチンは濾過などにより容易に回収することが可能であり、回収後に繰り返し再利用できることも見出した。 また、リボフラビンから3段階で1,10位が架橋した種々のフラビニウム塩を合成した。得られたフラビニウム塩は、過酸化水素存在下でケトンのBaeyer-Villiger反応やDakin反応の良好な触媒として働くことが分かった。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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