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アミン触媒と有機酸触媒共存系の構築

公募研究

研究領域有機分子触媒による未来型分子変換
研究課題/領域番号 26105730
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関京都大学

研究代表者

加納 太一  京都大学, 理学研究科, 准教授 (40372560)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 完了 (2015年度)
配分額 *注記
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2015年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2014年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
キーワード酸塩基複合有機触媒
研究実績の概要

Boc保護アミナールは酸触媒存在下でt-ブチルカルバメートが脱離して、Boc保護イミンを形成することが知られており、この手法によって高い反応性のために従来法では合成することができなかったBoc保護イミンの系中発生が可能となった。このとき、求核剤としてβ-ジカルボニル化合物やシリルエノールエーテルなどのエノール型の中性の求核剤が存在していると、Mannich型反応が円滑に進行することが知られている。本研究では、求核剤としてアルデヒドを用いてもMannich型反応が進行することを見出した。この反応では、Boc保護アミナールより脱離したt-ブチルカルバメートとアルデヒドの脱水縮合が進行して、エンカルバメートが形成されることが分かった。このエンカルバメートはアルデヒドと比較して求核性が向上していることから、求核剤として活性化された状態となっている。エンカルバメートと同時に系中発生したBoc保護イミンは酸触媒によって求電子剤として活性化されており、エンカルバメートを求核剤としたMannich型反応が進行することが分かった。このとき光学活性なリン酸を触媒として用いると、エナンチオ選択的にMannich型反応が進行した。この方法により、これまで合成の難しかった、プロパルギル位とそれに隣接する炭素の連続する二つの不斉中心を持つ新規のプロパルギルアミンの合成が実現された。また本研究により、酸触媒によって、求核剤と求電子剤の双方が同時に活性化される新しい反応系が確立された。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] N-Boc-aminals as easily accessible precursors for less accessible N-Boc-imines: facile synthesis of optically active propargylamine derivatives using Mannich-type reactions2016

    • 著者名/発表者名
      Taiga Yurino, Yusuke Aota, Daisuke Asakawa, Taichi Kano, Keiji Maruoka
    • 雑誌名

      Tetrahedron

      巻: 72 号: 26 ページ: 3687-3700

    • DOI

      10.1016/j.tet.2016.03.076

    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Regioselectivity Switch in Chiral Amine-catalysed Asymmetric Addition of Aldehydes to Reactive Enals2015

    • 著者名/発表者名
      Taichi Kano, Hiroki Maruyama, Ryu Sakamoto, Keiji Maruoka
    • 雑誌名

      Chemical Communications

      巻: 51 号: 49 ページ: 10062-10065

    • DOI

      10.1039/c5cc02438b

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2018-03-28  

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