研究領域 | 有機分子触媒による未来型分子変換 |
研究課題/領域番号 |
26105739
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
坂倉 彰 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (80334043)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 有機分子触媒 / 亜リン酸エステル / ウレア / ブロモ環化反応 / ホウ酸エステル / Diels-Alder反応 / 触媒 / 不斉合成 / 合成化学 / ルイス酸 / 求核触媒 / ハロゲン結合 / ヨードラクトン化 |
研究実績の概要 |
1.カチオン性キラルホウ酸エステル触媒の精密設計 我々はこれまでに,配位子のルイス塩基性部位と金属カチオンとの相互作用(n-カチオン相互作用)を鍵とする分子設計により,優れた基質一般性を示すキラル金属ルイス酸触媒の開発に成功している。この研究を基に,これまであまり研究が進んでいないカチオン性ルイス酸性有機分子触媒の精密設計を行った。分子内のルイス塩基性部位による相互作用によってカチオン性をもたせつつ安定性を確保する触媒設計である。N-アルキルアミノアルコールとホウ酸トリメチルからカチオンホウ酸エステル触媒を調製し,trans-シンナムアルデヒドとシクロペンタジエンのDiels-Alder反応においてその触媒活性を検討した。その結果,収率は低いものの,中程度のエナンチオ選択性でDiels-Alder付加体得ることができた。
2.亜リン酸エステル-ウレア協働作用型触媒によるエナンチオ選択的ブロモ環化反応の開発 キラルな亜リン酸エステル-ウレア協働作用型触媒の精密設計に基づき,2-ゲラニルフェノール誘導体のエナンチオ選択的ブロモ環化反応の開発を行った。触媒構造や反応条件を精査した結果,良好なエナンチオ選択性で,対応するブロモ環化生成物を得ることができた。特筆すべきは,2つの環を形成したAB環生成物よりも1つの環のみが形成されたA環生成物の方がエナンチオ選択性が高かったことである。A環生成物が生成する際の遷移状態において,基質のヒドロキシ基と触媒のウレア基とが水素結合を形成することにより,遷移状態の立体配座が適切に制御されたものと考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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