研究領域 | 有機分子触媒による未来型分子変換 |
研究課題/領域番号 |
26105745
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 正一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (00227175)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
|
配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
|
キーワード | 有機化学 / 触媒・化学プロセス / 分子認識 / 生体分子 / ペプチド / 環状アミノ酸 / 2次構造 / タンパク質 |
研究実績の概要 |
ヘリカル2次構造ペプチド(フォールドマー)を独自な環状アミノ酸を利用して合成し、その2次構造を精密構造解析するとともに、ヘリックス構造を不斉有機分子触媒として用いる不斉反応を開発するために実験を行った。以下に項目毎に実績をまとめる。 1.キラルなアセタールを有する4員環状アミノ酸を設計し、そのホモオクタペプチドを合成した。また、嵩高い部位をアセタールとして有する6員環状アミノ酸を設計し、そのホモオクタペプチドを合成した。これらのオクタペプチドは、ヘリックス2次構造をとっていることが示唆されたが、ヘリックスの巻き方は完全には片方に制御できていなかった。また、架橋部位をもつ5員環状ジ置換アミノ酸をペプチドの中に導入し、架橋によりヘリカル2次構造を安定化したペプチドは、配列によっては非常に優れた不斉エポキシ化反応の触媒として機能することが分かった。また、N末にアキラルなプロリンアナログを導入したペプチドを合成した。 2.環状アミノ酸を導入したヘリカル2次構造ペプチドを合成し、そのα-ヘリカル2次構造をX線結晶解析により精密解析した。このN末に2つのL-Trpを導入したα-ヘリカルペプチドは、α,β-不飽和ケトン化合物へのニトロメタンや、マロン酸ジエステルの優れた不斉1,4-付加反応の有機分子触媒として働くことが分かった。N末のアミドN-Hの重要性を明らかとするために、アミド-NH-を-O-に変換したデプシペプチドを用いた場合に、生成物の鏡像体過剰率がどう変化するか調べ、不斉誘起機構の推定を行った。
|
現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|