研究領域 | 有機分子触媒による未来型分子変換 |
研究課題/領域番号 |
26105751
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
濱島 義隆 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (40333900)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | ハロゲン化 / 不斉合成 / 有機分子触媒 / リンオキシド / オキサゾリン / アミノアルコール / 非対称化 / BINAP / ブロモ化 / リン / ルイス塩基触媒 |
研究実績の概要 |
平成26年度に、リン化合物がアリルアミドに対するブロモ環化反応の優れた触媒であることを見出していた。本年度は、その結果をもとに軸性不斉ビスホスフィンであるBINAPが有望な不斉誘起能を有することを見出し、真の活性種はBINAPの一方のリンが酸化されたBINAPモノオキシドであることを明らかにした。様々なNMR実験や対照実験を行い、反応機構に関する詳細な知見を得た。すなわち、リンとN-ブロモスクシミドが反応して発生するブロモホスホニウム部位が基質のアミド酸素と相互作用することで基質の配向を規制する。一方、リンオキシドが真のルイス塩基触媒としてN-ブロモスクシミドと反応し、キラルなブロモ化剤を発生する。このように触媒が基質と反応剤を適切に位置制御して反応が進行するために、高いキラリティー制御が実現された。 BINAPモノオキシド触媒は、様々な1,1-二置換アルケンを有する基質に対して極めて高いエナンチオ選択性を示すことが分かった。また、この触媒を用いることで触媒量を低減することができた。すなわち、BINAP類を用いる場合、通常10 mol %必要であったが、BINAPモノオキシド類を用いると1 mol %まで触媒量を低減できた。また、BINAP類では非常に反応が遅かった基質(三置換または四置換アルケン、または共役エンインを有する基質)でも円滑に反応が進行し、良好なエナンチオ選択性で生成物を得ることができた。 更に、この触媒系におけるアリルアミドの構造適用範囲を検討した。その結果、対称なビスアリルアミドの不斉非対称化が良好なジアステレオ選択性およびエナンチオ選択性で進行することを見出した。この反応により高度に官能基化された、ニ連続不斉中心を有する1,2-アミノアルコールが合成可能であるため、複雑な構造を有する天然生物活性化合物の新規合成法に適用できると考えられる。現在、細胞増殖抑制活性を有する天然物の短工程合成法を検討中である。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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