研究領域 | 原子層科学 |
研究課題/領域番号 |
26107505
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野村 健太郎 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (00455776)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2014年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 原子層物質 / スピントロニクス / 物性理論 / 原子層 |
研究実績の概要 |
グラフェンをはじめとする原子層物質のスピン物性とくにスピンダイナミクスに関する研究を進めた。原子層物質はゲート電極による電子密度の制御性と磁性体との接合のしやすさから、スピントロニクスデバイスへの応用が期待されている。 2次元電子系に強磁性絶縁体を接合させた系において、強磁性体の磁化ベクトルが時間変動する際に2次元系に発生するスピン流の計算を行った。パラボリックバンドの場合には2次元電子の状態密度に比例するスピン流が得られた。ポテンシャルが急峻な場合と滑らかに変化する場合で、ほとんど違いは見られなかった。一方、グラフェンに関しては、発生するスピン流はポテンシャルが急峻の場合にはクライントンネリングによって、フェルミ準位の値によらず常に有限であったが、滑らかに変化するポテンシャルの下ではパラボリックバンドの場合と同様に、フェルミ準位によってはゼロとなる。 グラフェンの他に硫化モリブデンの伝導帯と価電子帯のバンド構造を模型として、強磁性体・電子層物質接合系におけるスピン緩和のメカニズムを理論的に調べた。線形応答理論を用いてギルバート緩和係数の微視的導出に成功した。特にMoS2の価電子帯のように強いスピン軌道相互作用がある場合には、ギルバート緩和係数が異方的になり、2桁の違いが見られる。これらはスピン軌道相互作用のある系におけるスピンポンピング現象を明らかにするものであり、今後の実験的研究を先導するものとなる。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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