研究領域 | 原子層科学 |
研究課題/領域番号 |
26107513
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米谷 玲皇 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (90466780)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | グラフェン / ナノメカニカル振動子 / NEMS / メカニカル振動子 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、グラフェンメカニカル構造体を振動子センサとして機能化するための学術的,技術的基盤を築くことである。2015年度は、グラフェンメカニカル構造を光センシング素子へ機能化するための基礎的知見の獲得を狙い、主に光学特性とその電圧制御性に関する研究を行った。 本研究では、光学特性の電圧制御性評価のために、Au電極を設けたグラフェン試料を作製した。グラフェンはキッシュグラファイトから作製し、そのサイズは、およそ20 μm×80 μmであった。顕微紫外可視近赤外分光光度計を用いて、グラフェン試料の光学特性(反射率)とその電圧制御性の評価を行った。計測波長範囲は、200 nm - 1600 nmであった。結果として、波長220 nm, 270 nm - 300 nm, 450 nm, 700 nm - 1200 nm付近において高い反射率を示すことが確認された。また、電圧制御性の評価は、グラフェン試料に0 - -400 Vの電圧を印加し、反射光スペクトルを計測することにより行った。340 nm - 1600 nmの波長範囲においては、反射光スペクトルに顕著な変化は見られなかったが、およそ200 nm - 340 nmの短波長領域において、印加電圧に対し反射光スペクトルに変化が観察された。この結果は、短波長領域において、反射強度を電圧印加により制御できる可能性があることを示唆している。光学特性の電気的制御は、センシング素子の光応答安定化や光学的チューニングのために必須であり、本研究で獲得した知見は、グラフェンメカニカル構造体により高機能な光センシング素子を実現する一助となると期待される。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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