公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
1. WBAによる自然免疫応答の評価:ナノ核酸デバイスをセンス鎖中央部分(siR1)、アンチセンス鎖5'末端部分(siR2,4など)ならびにセンス鎖5'末端部分(siR3,5など)に導入したsiRNA(12種類、計24本)を合成し、これらについてWBAを行ない、自然免疫応答変化を評価した。平成26年度の研究結果として、siR1, 2および4においては顕著なTNF-α誘導量変化が観察されないのに対し、センス鎖5’末端付近に3Br-deAを導入したsiR3および5では自然免疫応答の増強が観察されることを明らかとした。そこで平成27年度は、TLRシグナルのカスケード阻害剤であるchloroquine存在下、再度WBAを実施した。その結果、いずれのナノ核酸デバイス導入siRNAを用いた場合にも、自然免疫応答の賦活化はほとんど観察されないことが明らかとなった。すなわち、siRNAにより惹起される自然免疫応答の発現にはTLRが大きな役割を担っていると考えられ、WBAにおける活性変化はTLR7/8との相互作用による影響を強く受けていることが示唆された。2. WBAにより観察された自然免疫応答変化をもたらす鍵となるパターン認識受容体を同定すべく、光捕捉型ナノ核酸デバイスの開発を検討し、デアザ部位に光反応性基であるトリフルオロジアジリン基を導入した新しいナノ核酸デバイスの合成法を確立した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 図書 (1件)
ChemBioChem
巻: 15 号: 17 ページ: 2535-2540
10.1002/cbic.201402398