研究領域 | シンクロ型LPSO構造の材料科学 ―次世代軽量構造材料への革新的展開― |
研究課題/領域番号 |
26109709
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 名古屋大学 (2015) 名古屋工業大学 (2014) |
研究代表者 |
小山 敏幸 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80225599)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2014年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | フェーズフィールド法 / シミュレーション / 相変態 / 状態図 / 弾性拘束 / GPゾーン / クラスター / Mg合金 / 長周期積層構造 |
研究実績の概要 |
LPSO構造は"相"ではあるが、LPSO構造全体としての相安定性は低くかつ単位胞が巨大であるために、"相"の形成プロセスが、あたかも規則fccクラスタ(以後クラスタと記す)の自己組織化による組織形成のように振る舞う。この相形成メカニズムの特徴は、ポリマーアロイ分野の相形成の特徴に近く、H26年度の解析では、LPSO相形成の計算に、ポリマーアロイの相分離計算を適用し、クラスタの自己組織化過程の解析を行った。H27年度は、H26年度の計算をさらに推し進め、シミュレーション結果のパワースペクトルによる統計解析、二次元計算の三次元への拡張、およびMg-Y-Zn三成分系における板状GPゾーンとLPSO構造との関係等についての考察を試みた。結果は以下のようにまとめられる。 (1)シミュレーション結果のパワースペクトルによる統計解析の結果、クラスタ数密度の低下とサテライトの不明瞭さは必ずしも相関しない可能性が示唆された。(2)二次元シミュレーションの三次元への拡張を行った結果、最密面内におけるクラスターの形成位置は、上下のクラスタ位置にも影響される結果が得られた。(3)Mg-Y-Zn三成分系におけるGPゾーン形状のeigenひずみ依存性を検討した結果、hcp構造におけるスピノーダル分解だけでは板状GPゾーン組織は説明できないこと、また板状ゾーン形態が現れるためにはc軸方向の大きな収縮ひずみが必要であることが明らかとなった。 シンクロ型LPSO構造の出現には、構造相転移と可動転位生成が同時に満足される点が重要である。特に相変態が拡散に支配される場合には、濃度場と構造相転移場(欠陥場)はシンクロしつつ発展すると推察される。拡散変位型変態の駆動力が、そのまま転位移動の駆動力にもなっている点が本相変態の特異性の本質と考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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