研究領域 | 統合的神経機能の制御を標的とした糖鎖の作動原理解明 |
研究課題/領域番号 |
26110717
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 東北薬科大学 |
研究代表者 |
井ノ口 仁一 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (70131810)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
|
配分額 *注記 |
8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2015年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2014年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
|
キーワード | 聴覚 / ガングリオシド / 視床下部 / レプチン抵抗性 / GM3合成酵素 / KKAyマウス / メラノコルチン受容体MC4R / Agoutiタンパク / 難聴 / 内耳有毛細胞 / ラフト / 聴毛 |
研究実績の概要 |
私は、平成26年度から27年度の公募班員として参加し、その間、2度の国際シンポジウムで発表の機会を得た。2014年には、ハワイでの日米合同糖質シンポジウムでGanglioside GM3 is essential for the structural integrity and function of cochlear hair cells. というタイトルで講演し、Human Molecular Geneticsに2015年に掲載された。この研究で、1)マウス蝸牛の聴覚機能は、生後2週間で成熟する。この生後直後から2週の間に蝸牛のガングリオシド発現が著しく増加し、ガングリオシドは聴覚機能の成熟に必須であること。2)GM3合成酵素欠損症のヒトでは聴覚機能が消失することを、米国のClinic for Sick Children(CSC)のKevin Strauss博士の研究グループとの共同研究により明らかにした。2016年1月には、淡路島での本領域の最後の国際シンポジウムで視床下部接触中枢におけるレプチンーメラノコルチンシグナルにおけるガングリオシド関与について、我々の最新の知見について発表した。肥満・糖尿病モデルマウスのKKAyでは、メラノコルチン受容体MC4Rに対して抑制効果を示すAgoutiタンパクの高発現によって、視床下部の食欲中枢におけるレプチンシグナル抑制され、摂餌量の亢進し肥満による糖尿病病態を示す。GM3合成酵素を欠損させたKKAyマウスでは、摂餌量が正常化し、糖尿病の発症が抑制されていることを見出している。これらの結果から。ガングリオシド発現異常は、脂肪組織のインスリン抵抗性発症のみならず、中枢のレプチン抵抗性にも関わっていることを示すことができた。
|
現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|