研究領域 | 統合的神経機能の制御を標的とした糖鎖の作動原理解明 |
研究課題/領域番号 |
26110725
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
鈴木 匡 国立研究開発法人理化学研究所, 糖鎖代謝学研究チーム, チームリーダー (90345265)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2015年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2014年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | NGLY1 / 遺伝病 / 中枢神経系 / マウス / 行動解析 / Ngly1 / ENGase / 中枢神経 / 糖タンパク質 / 品質管理 |
研究実績の概要 |
Ngly1はタンパク質からN型糖鎖を切り離す酵素である。真核細胞に広く保存されている本酵素は、小胞体で発生した異常糖タンパク質がプロテアソームで分解される機構(小胞体関連分解(ERAD))に関与している。2012年にNgly1遺伝子に欠損を持つヒト遺伝病の疾患が報告された。その症状は全身性であるが、運動障害や精神遅滞など、中枢神経系の異常によると疑われる症状が多く観察される。そこで本研究では中枢神経系におけるNgly1タンパク質の機能を明らかにするために、神経系で特異的に遺伝子がノックアウトされるNestin-Cre KOマウスを用いて、神経特異的Ngly1-KOマウスの表現型解析を行った。全身KOマウスは胚性後期-生後すぐに致死性を示すのと対照的に、神経特異的KOマウスは生存可能で、予想よりも緩和な表現型を示した。全身のNgly1 EngaseダブルKOマウスと比較しても後肢の反射異常はマイルドであった。組織切片の詳細な観察により、プルキンエ細胞の一部脱落、樹状突起の形態の軽微な異常等が観察されたが、行動解析においては顕著な異常は観察されなかった。一方で後ろ足で立つ動作(Rearing)の減少が見られたことから、中枢神経系のKOでは後肢にもっとも顕著な表現型が観察された。これらの結果から、NGLY1欠損症でみられる中枢神経系の症状は、別の組織の異常からくる2次的な影響である可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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