配分額 *注記 |
10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2015年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2014年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
|
研究実績の概要 |
RNautophagy/DNautophagy (RDA)は、ATP依存的にRNA/DNAが直接リソソームに取り込まれ、分解されるシステムである。RDAにおいて、LAMP2CがRNA/DNAの受容体として機能する。LAMP2Cの細胞質側配列は11アミノ酸であるが、この短い配列がどのようにRNA/DNAを認識するのかは明らかになっていなかった。本年度は、LAMP2Cの細胞質側配列がarginine rich motifを有しており、このモチーフ中のアルギニン残基がRNA/DNA結合に必須であることを見いだし論文報告した (Fujiwara et al. BBRC. 2015)。Arginine rich motifは典型的なRNA (DNA)結合モチーフとして知られている。 また、RDAにおいてLAMP2C非依存的経路が存在することが示唆されていたが、どのような経路であるか不明であった。本研究では、他のLAMPファミリー蛋白質であるLAMP1, LAMP2B, LAMP4もarginine rich motifを介したRNA/DNA結合能を有していることを明らかにし論文報告した (Fujiwara et al. BBRC. 2015)。これらの結果から、LAMP1, LAMP2B, LAMP4もRDAにおけるRNA/DNA受容体として機能する可能性が考えられた。 一方、RDAが基質選択性を有しているのかについては不明であった。本年度は、基質選択性について研究を行い、RDAによって認識されるRNA/DNA配列を見いだし論文報告した (Hase et al. Nucleic Acids Res. 2015)。
|