研究領域 | 上皮管腔組織の形成・維持と破綻における極性シグナル制御の分子基盤の確立 |
研究課題/領域番号 |
26112719
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
清川 悦子 金沢医科大学, 医学部, 教授 (80300929)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2015年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2014年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 癌 / ライブイメージング |
研究実績の概要 |
蛍光蛋白質を発現している癌細胞をマウス皮下移植し2光子顕微鏡観察をした。1週毎間欠的にほぼ同じ部位の画像を得ることが出来たものの、呼吸などの生体の揺れによりタイムラプス画像を得ることが困難であった。次に、K-Rasを誘導的に発現させるMDCK類器官を数日にわたって安定的に観察し、回転を抑制する薬剤のスクリーニングを開始したところ、類器官そのものが死滅する薬剤の他に回転を促進する薬剤候補が見つかった。薬剤は文科省化学療法基盤支援活動班からの譲渡を受けた。更に、3次元構造形成を理解するために、MDCK細胞から成る2次元シートと3次元類器官の構成脂質を解析したところ、2次元シートではスフィンゴ脂質群が上昇していることや、類器官の成長段階や癌遺伝子K-Rasの活性化型変異体の発現で脂質構成が異なることを明らかにした(J Biochem., in press)。また、類器官形成の後期で発現量が上昇する分子群をマイクロアレイによって同定し、そのうちの一つRipply1という分子が細胞周期特異的に発現が変化することを類器官のライブイメージングで観察した。蛋白質分解はTLE1という転写抑制因子と会合することで核内で特異的に引き起こされた(BBRC, 2015)。最後に生体における効率の良いイメージングのために、K-Rasに変異があることが既知のマウス大腸がん由来の細胞株colon26(C26)を脾臓に打ち込み、肝臓に転移した細胞(LM4)を単離した。C26は紡錘形で、LM4は四角い形態を取り、LM4はIL-6やVEGFなどサイトカインや増殖因子をよく発現していた。C26は3日間の培養で壊死に陥るがLM4は生き続ける。C26はグルコースを添加すると生存することから、栄養要求性の異なりが細胞の生存・浸潤、ひいては生体内イメージングの成功度を決めている可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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