配分額 *注記 |
11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2015年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2014年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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研究実績の概要 |
①RGF受容体の同定.光反応性RGF1ペプチドを用いて,シロイヌナズナ受容体キナーゼライブラリー約90種類に対して網羅的な結合実験を行い,RGFを直接結合する受容体を3つ(RGFR1,RGFR2,RGFR3)同定した.rgfr1,2,3三重変異体は根端分裂組織が縮小し,根が短くなる表現型を示した.またrgfr1,2,3三重変異体は外的に投与したRGFペプチドに非感受性であった.加えてrgfr1,2,3三重変異体中ではPLETHORA(PLT)タンパク質のグラディエントが失われており,根端で発現するRGFペプチドが,3つのRGF受容体に直接認識されることでPLTタンパク質の分布パターンを調節し,根端分裂組織の維持を行っていることを明らかにした.以上の成果を論文として報告した. ②RGFシグナル伝達経路解明に向けたケミカルスクリーニング.RGFペプチドが3つの受容体に結合,認識されることを介して根端分裂組織の維持を行っていることを示したが,その情報伝達機構は不明な点が数多く残されている.RGRペプチドを介した根端分裂組織維持機構の解明のため,PLT2-GFPを発現させたrgfr1,2,3三重変異体を用いて,PLT2タンパク質の分布パターンの回復を指標とした低分子化合物のスクリーニングを行った.現在までに約4,000の低分子化合物のスクリーニングを完了し,PLT2タンパク質の分布パターンを回復させる化合物が複数得られた. ③ゼニゴケ受容体キナーゼの抽出・分類とゼニゴケ受容体ライブラリーの作製.ゼニゴケLRR型受容体キナーゼを中心とした受容体キナーゼについて,16種類のコンストラクションおよび13種類のライブラリー化が完了した. またゼニゴケの無性芽および胞子の培養液中に存在する分泌型ペプチドの網羅的解析に着手し,ペプチドシグナル候補を複数同定した.
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