研究領域 | 少数性生物学―個と多数の狭間が織りなす生命現象の探求― |
研究課題/領域番号 |
26115707
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 敬宏 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 准教授 (80423060)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
2015年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2014年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 1分子計測 / 3次元追跡 / 超解像 / 細胞膜 / 接着構造 |
研究実績の概要 |
本研究では、「3次元1分子追跡-PALM複合顕微鏡」を開発し、「フォーカルアドヒージョン (FA)」、「アドヒーレンスジャンクション (AJ)」、「シナプス」などのミクロンスケールの接着構造をPALM観察しながら、同じ視野中で、構成分子群の1分子追跡をおこなう。それにより、ミクロンスケールの接着構造の形成/分解が、「少数の特定の構成分子からなる、短寿命の過渡的少数分子複合体がユニットとしておこなわれている」という作業仮説、すなわち、「少数分子複合体動的ユニット」仮説を検証することを目的とした。 本年度は、以下の研究進捗があった。 サブミリ秒時間分解能での1蛍光分子追跡(最高10 kHz、2種/3種同時、2次元/3次元)と、それを応用した生細胞超解像 (PALM) 観察を組み合わせた測定により、以下のことが明らかになった。 (1)細胞膜上のミクロンサイズの構造は、構造外の細胞膜と同様にその内部がアクチン膜骨格の網目によって仕切られており、数10 nm程度の少数分子複合体をユニットとした群島構造を持つ。 (2)ユニット構成分子は群島の隙間を拡散で移動して内部の島にも容易にアクセスできる。島への局在は1秒以下の短時間の場合も多く、接着構造内外の分子は常に交換している。 これらは、ミクロンサイズの大きな接着構造を、環境の変化に応じて短時間で急速に再編成するのに適した分子機構であると考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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