研究領域 | 共感性の進化・神経基盤 |
研究課題/領域番号 |
26118501
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
瀧 靖之 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10375115)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脳発達 / MRI / 共感性 / 小児 / 自閉症スペクトラム障害 / 脳画像解析 |
研究実績の概要 |
自閉症スペクトラム障害成人、及び同小児から、脳MRI、empathizing quotient(EQ)の質問紙を用いた共感性の程度、食事、運動、睡眠などの生活習慣、WAIS/WISCによるIQ、だ液収集による遺伝子等のデータを収集した。脳MRI画像は、voxel-based morphometry (VBM)の手法を用いて局所脳解析を行うためのデータを作した。遺伝子は、BDNF、ApoE、COMTとした。得られたデータに対し、一般線型モデルを用いて、局所脳体積や血流量、白質微小構造と共感性の程度を明らかにした。EQのスコアと有意な相関を呈する脳領域を明らかにすることで、健常から疾患群まで体系的に、共感性の脳内基盤を明らかにした 平成27年度に自閉症スペクトラム障害児における共感性の脳内基盤に関する研究を遂行した。具体的には250名の5~18歳の小児の脳MRI画像を用いて、共感性と相関する脳領域を明らかにした。その際、脳MRI及び種々の生活習慣データ、遺伝子データ、及び共感性のデータを収集し、共感性の脳内基盤、及び生活習慣や遺伝要因との相関を、脳形態、脳血流、脳白質微小構造の観点から明らかにした。その結果、システム化指数から共感性指数を引いた、Dscoreは、女児においてシルビウス裂周囲の局所灰白質体積と相関があることを明らかにした。更に、親子関係において、子どもを褒めることが脳形態にも影響を与えることを明らかにした。具体的には、親の褒める頻度と、子の島背側の局所灰白質体積に有意な正相関が見られ、この部位は痛みや共感にも関係していると考えられることから、親が子どもを褒めることは、子どもの共感性を高めるのに重要であることを示した。本結果は、英文誌PLoS ONEに受理され、現在印刷中である。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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