研究領域 | 精神機能の自己制御理解にもとづく思春期の人間形成支援学 |
研究課題/領域番号 |
26118718
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
細田 千尋 東京大学, 総合文化研究科, 学術研究員 (20578976)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
|
配分額 *注記 |
10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2015年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2014年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 脳可塑性 / 自己制御 / 自己制御力 / 防衛的悲観主義 |
研究実績の概要 |
従来の脳可塑性研究においては、可塑性が起こる期間について明確になっておらず、数時間で変化する、というものから3ヶ月での変化報告まであり、しかもそれらの実験においては、学習前後の2地点のみの変化をしらべているものが大半であった。そのため、どの時点から可塑的変化がおこり、その変化過程がどのように変遷していくのか、ということはほとんど明らかとなっていない。これらは、MRIを利用する実験上の大きな制約があることが原因であると考えられる。 そこで、今回は、長期学習介入実験を実施し、多次元的な脳構造画像(T1, T2, DTI, NODDI)、安静時脳活動(rsfMRI)を複数回撮像することで脳の可塑的変化(いつから可塑的変化が起こるか?)と自己制御力を獲得していく過程で、可塑的変化はどの脳部位に起こり、その変化部位が自己制御の獲得が強まるほどに可塑的に変化していくのか、あるいは、獲得の強まりとともに、脳の可塑的変化が起こる部位が変わっていくのか?について検討した。 その結果、学習内容にかかわるdomain-specificな脳の可塑的変化は、3日後から見られる一方、自己制御にかかわるdomain-generalな脳可塑的変化は、14日目にやっと見られることが明らかになった。単一の能力を超えた力である自己制御の獲得には通常の能力獲得以上の困難さがあることの一因である可能性が考えられる。また、自己制御力が高まるにつれて、機能的結合部位は、変化していくことがわかった一方で、構造的変化については、同一の場所の増加が見られるということが明らかになった。
|
現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|