成果取りまとめ
新学術領域研究(研究領域提案型)
自己制御精神(H23-H27)の終了領域研究では、市民・青少年への啓発・アウトリーチやパブリックリレーションに精力的に取り組み、領域の成果を社会に還元した。市民・青少年への啓発活動としては、領域の研究から抽出された、自己制御、対人援助希求、対人支援の重要性をわかりやすくマンガ形式で説明した、中学校保健体育副読本「悩みは、がまんするしかないのかな?」(こころの健康副読本編集委員会編)のさらなる普及を行った。さらに、領域研究の成果から、精神疾患を持つ当事者にとって、支援者と共同で意思決定を行うことが自己制御の向上に役立つとのモデル化を行い作成した、質問促進パンフレット(http://decisionaid.tokyo/)の普及を行った。領域代表者の笠井は、これらの成果物の普及やアウトリーチ、パブリックリレーションのため、思春期や精神疾患についての市民公開講座にも積極的に登壇した。自己制御精神領域の公式ホームページは開設以来14,000近くのアクセスを獲得した(http://npsy.umin.jp/amsr/)。こうした領域の成果や、自己制御についてのコンセプトを取りまとめるため、次世代脳プロジェクト2016年度冬のシンポジウムにて共感性領域(長谷川寿一代表)との合同シンポを行い、人文社会科学、生物学、医学の融合を図った。また、領域の成果を踏まえて、日本のこころの健康社会の実現に向けての提言をまとめ、国際的に影響力の大きい雑誌である、Lancet Psychiatry誌に掲載した(Kasai et al. Lancet Psychiatry, 2017)。コホートのデータベース(質問紙指標、MRI等)を整備し、共同研究としてこれらのデータリソースを外部研究者に貸与するための募集を領域ホームページを通じて行うなど、総合人間科学的共同研究の推進に寄与した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (3件)
Lancet Psychiatry
巻: 4 号: 4 ページ: 268-270
10.1016/s2215-0366(16)30373-x
Mol Psychiatry
巻: - 号: 10 ページ: 1460-6
10.1038/mp.2015.209
120007129397
Cereb Cortex
巻: 26 号: 3 ページ: 1027-1035
10.1093/cercor/bhu278
Schizophr Res
巻: 170 号: 2-3 ページ: 304-310
10.1016/j.schres.2016.01.003
http://npsy.umin.jp/amsr/
http://ttcp.umin.jp/
http://plaza.umin.ac.jp/~UTIDAHM/